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zoom RSS FUN … 『アメリカ、家族のある風景』

<<   作成日時 : 2006/05/12 21:37   >>

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enjoy weekday

「帰ってきた名コンビ、アメリカを語る」

5/10(水)鑑賞
■やっとこ、やっとこ繰り出してぇ〜。
って、慌てないと今週末(金曜)に終わっちゃう〜だったので、
かなり焦りモードで劇場へGO。

なんとも、すんばらしいコンビの再会に胸は歓喜に踊る♪ルン

そう!「パリ・テキサス」以来20年ぶりとなる、二人の再会は
個人的には非常に喜ばしい限りなのですなぁ。ふむ

ヴェンダース監督を始めて体感したのがこの映画だった…
(でも、彼の作品で"いちばん"は…「都会のアリス」っす!ハイ)

その後、「ベルリン 天使の詩」で再び衝撃を受け、そのまま
彼の作品に陶酔していってしまったんです…思い出すなぁ


画像アメリカ、家族のある風景(Don't come knocking/05/米)』


かつては西部劇のスター俳優として名を馳せたのが【ハワード・
スペンス
サム・シェパード)】。
様々なスキャンダルの果て、今はすっかり落ちぶれてしまった
ハワードは、新作の撮影中にも関わらず、突然の失踪(?)。
撮影現場は大わらわ…さぁ〜大変だ!彼は一体何処へ…?

そんな現場の騒ぎなんて何処吹く風のハワードは30年ぶりに
母親(エヴァ・マリー・セイント)のもとへ。

そこで、彼の知らなかった事実を母親の口から知らされることに。
「あなたの子供を身籠った女性から連絡があったのよ」。
「はぁ〜!?」今更の事実(?)に驚愕するハワードは、それを
確かめるためにモンタナへ車を走らせることにしたのだった…


いやはや、これまた素晴らしい作品を世に送り出してくれました。

荒涼とした大地が拡がる「西部アメリカ」。
舞台は「パリ・テキサス」と同一のシチュエーションでありながらも
ヴェンダース】監督は、また違った魅力を輝かせてくれたのです。

主演&脚本と一人二役をこなしてくれたが【サム・シェパード】。

この二人が織り成し、創り上げられた世界。
それは現代社会の中で忘れてはいけない『家族の絆』なのだぁ。


「パリ〜」では妻に去られた男が息子を置き去りにし…
「アメリカ〜」では子供の存在に気付かずに歳を重ねた…


走り続けた未熟な一人の男が、走ることに疲れてしまいフッと
自分の歩んできた道を振り返る…
その足跡は、荒涼とした大地を駆け抜けたが如く、砂ぼこりに
紛れて見る陰もなかったのだった…


しかし、そこには彼の通ってきた道が間違いなく存在する。
それは「子供」という形として今も尚息づいているのだから…



この映画での大きなファクターに「女性」の存在がある!

虚勢を張ってはいても、いつもどこかオドオドし、自分の感情を
表に出そうとしない「男」の姿。
それは【ハワード】然り【アールガブリエル・マン)】然りである。

そんな男たちを、大きな眼差しで見守り支えていたのが…
4人の女性たちなのである。

ハワードの母】…父親への威厳を称えつつ、母親として息子を
大きな愛で包み込む

ドリーンジェシカ・ラング)】…女性として母親として二人の男を
時に激しく、時にやさしく受け止め見守る
(個人的には、一番良かったかもしれない…ひとりの女としての
葛藤があり、母親としての葛藤があり…切ない苦しい胸の内は
誰よりも大きかったんじゃないかなぁ?)

スカイサラ・ポーリー)】…娘として、(異母)兄妹(?)として
ふたりの男の心を温かく静かに解く

アンバーフェアルーザ・バーク)】…自己主張が強い今どきの
女性でありながらも「アール」の良き理解者である


個人的には「父」と「息子」のビミョ〜な関係に興味があった。

父親の存在を認めようとしたくない!
「アール」の抱いた感情がすごくよくわかる…(似た環境にあったり
したもので…エヘ)
んでもって、そこで虚勢を張る姿(大暴れするシーンなんかね)を
どことなく自分の姿にダブらせてみたり…

でも、やっぱ「男」って弱い生き物なのです…トホホ


「男」と「女」。「父」と「母」。「親」と「子」。「兄」と「妹」。
この様々な視点(ファインダー)を通して、絡まりあった糸がゆっくり
と解き解されていく様が優しく心地好いのだ!ジ〜ン


【サム】と【ヴェンダース】は、現代アメリカが遠く置き忘れてしまった
「家族」の姿を、この作品を通して語りたかったんじゃないのかなぁ?
勝手な想像ですが…なは


脇を固める男優さんたちもいい味出してくれてました。

ハワードを追う男「サター」…ティム・ロス(髭剃りのシーンが爆笑)
牧場の老人…ジェームス・ギャモン(お惚け具合が最高)
映画監督…ジョージ・ケネディ(存在感ありっす)


全編を通して描き出される映像は「西部」を映画的にと〜っても
キレイに魅せてくれているのに感動っす。うむ


また、本作では劇中劇的な演出がある(映画撮影ですね)。
その事からなのかハリウッド・ライクな撮影技術を小ネタとして(?)
惜しみなく使用していたのが面白かったなぁ!

フィルターと使った昼間の「夜間撮影」だったり、運転シーンでの
ブルー(最近はグリーンらしい)シートでの合成や、ホテルの窓の
合成シーン、固定カメラの長取り→早送り、ソファを軸にした回転
撮影に小雨がパラリ、おまけにガラス張りの車を走らせたり…
これでもかっ!なオンパレードに笑うしかなかった…たはは

そして、本作でも【ヴェンダース】監督は音楽に拘ってましたなぁ♪

音楽は【T・ボーン・バーネット】が担当。
ブルースを基本としたルーツ・ミュージックが全編でいい味でした。
(参加メンバーもマーク・リボージム・ケルトナーと豪華っす♪)

「アール」が路上で即興的に創った曲。
最初は「イカにも…」な超マイナー・コードによる不穏な曲(ジャー
マン・ロックのような調べっす)が…あらまぁ〜不思議!?
メジャーに変調させるとカントリー曲に大変身!!
また「Don't come knocking」も同じやり方でこうも違うのかぁ?な
展開には、これまた笑うしかなかったのだぁハハ

ちなみにエンディングで【U2のボノ】と【ザ・コアーズのアンドレア
・コアー
】のふたりが歌っていたようですな。これビックリ!

でも、サントラは存在しません悪しからず…って残念。ショボン






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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
ドモドモー♪
TB、コメントをありがとうございました。

間に合って良かったですね!!
うっかり流してしまったら、激しく後悔すると思いますー
でで、映画ですけれど、、男はさ迷ったりオロオロしたり(←息子ね)しているけれど、女性の方はどーんと構えて男を叱咤激励?しているような気が致しました。笑
ワタシは、サラ・ポーリーが特に印象的でしたデス。
最後の言葉にはぐっと来ちゃいましたよん。
Puff
2006/05/12 23:15
Puffさん、こちらこそありがとうですぅ
間に合ってよかったっす!って言うか間に合わせましたよん。うむ
激しく後悔することなく済んで…ホッ
ラストの銀幕での勇ましい姿とは裏腹な男の脆さ、それを支える女性の福与かさ…孫悟空のように手のひらの上で踊っているのですぅ(?)。なは
そうそう、サラ・ポーリーは言わずともいい役でしたぁ。うんうん
purple in sato
2006/05/13 12:25
こんばんわ!
お返事遅くなってすみません・・・。

この作品に描かれている男と女というものが
ホントに強く印象に残っています。
そうそう!そういえば、これにティム・ロスが
出てたんですよね!彼の存在感はさりげなくすごかったなあ!!
あとはね、やっぱジェシカ・ラングが良かった!
ああいうたくましくて、どこか繊細な女性、
ホントに憧れます。
睦月
2006/05/15 03:00
睦月さん、こんばんはぁ。
銀幕の中の勇ましい姿とは裏腹な男の弱さ。また寄り添い慕う姿とは裏腹な女性の強さとやさしさ。ある意味シュールな展開なのに「家族の温もり」ってのが心に沁みるいい作品でしたよね!
purple in sato
2006/05/16 00:06
この作品、何度か観てじっくり味わいたい感じですね。
(と言うか、一度で納得できなかったので・・・^^;)

それから、先日オールナイトでヴィム・ヴェンダース監督を見てきました。
表参道ヒルズで行われた写真展のため、ご夫婦で来日されたそうです。その後、写真展も見てきましたが、素晴らしかったですよ。
オールナイトでは挨拶に加え、30〜40分ほどのトークがあって、ユーモアたっぷりに質疑に応えてくれたのが楽しかったです。
あ〜る
2006/05/21 06:39
あ〜るさん、どうもでぇ〜す!
っと、ヴェンダース作品のオールナイトといい、写真展といい…いいないいなぁ〜羨ましいなぁ
直接、お目にかかれるなんてのは…ウッキ〜ってな気持ちになっちゃうよぉ。オロロン(TOT)
こういうときに地方であることを悔やみます…ぅぅぅ

purple in sato
2006/05/22 00:17

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