FUN … 『アメリカ、家族のある風景』
【enjoy weekday】
「帰ってきた名コンビ、アメリカを語る」
5/10(水)鑑賞
■やっとこ、やっとこ繰り出してぇ~。
って、慌てないと今週末(金曜)に終わっちゃう~だったので、
かなり焦りモードで劇場へGO。
なんとも、すんばらしいコンビの再会に胸は歓喜に踊る♪ルン
そう!「パリ・テキサス」以来20年ぶりとなる、二人の再会は
個人的には非常に喜ばしい限りなのですなぁ。ふむ
ヴェンダース監督を始めて体感したのがこの映画だった…
(でも、彼の作品で"いちばん"は…「都会のアリス」っす!ハイ)
その後、「ベルリン 天使の詩」で再び衝撃を受け、そのまま
彼の作品に陶酔していってしまったんです…思い出すなぁ
『アメリカ、家族のある風景(Don't come knocking/05/米)』
かつては西部劇のスター俳優として名を馳せたのが【ハワード・
スペンス(サム・シェパード)】。
様々なスキャンダルの果て、今はすっかり落ちぶれてしまった
ハワードは、新作の撮影中にも関わらず、突然の失踪(?)。
撮影現場は大わらわ…さぁ~大変だ!彼は一体何処へ…?
そんな現場の騒ぎなんて何処吹く風のハワードは30年ぶりに
母親(エヴァ・マリー・セイント)のもとへ。
そこで、彼の知らなかった事実を母親の口から知らされることに。
「あなたの子供を身籠った女性から連絡があったのよ」。
「はぁ~!?」今更の事実(?)に驚愕するハワードは、それを
確かめるためにモンタナへ車を走らせることにしたのだった…
いやはや、これまた素晴らしい作品を世に送り出してくれました。
荒涼とした大地が拡がる「西部アメリカ」。
舞台は「パリ・テキサス」と同一のシチュエーションでありながらも
【ヴェンダース】監督は、また違った魅力を輝かせてくれたのです。
主演&脚本と一人二役をこなしてくれたが【サム・シェパード】。
この二人が織り成し、創り上げられた世界。
それは現代社会の中で忘れてはいけない『家族の絆』なのだぁ。
「パリ~」では妻に去られた男が息子を置き去りにし…
「アメリカ~」では子供の存在に気付かずに歳を重ねた…
走り続けた未熟な一人の男が、走ることに疲れてしまいフッと
自分の歩んできた道を振り返る…
その足跡は、荒涼とした大地を駆け抜けたが如く、砂ぼこりに
紛れて見る陰もなかったのだった…
しかし、そこには彼の通ってきた道が間違いなく存在する。
それは「子供」という形として今も尚息づいているのだから…
この映画での大きなファクターに「女性」の存在がある!
虚勢を張ってはいても、いつもどこかオドオドし、自分の感情を
表に出そうとしない「男」の姿。
それは【ハワード】然り【アール(ガブリエル・マン)】然りである。
そんな男たちを、大きな眼差しで見守り支えていたのが…
4人の女性たちなのである。
【ハワードの母】…父親への威厳を称えつつ、母親として息子を
大きな愛で包み込む
【ドリーン(ジェシカ・ラング)】…女性として母親として二人の男を
時に激しく、時にやさしく受け止め見守る
(個人的には、一番良かったかもしれない…ひとりの女としての
葛藤があり、母親としての葛藤があり…切ない苦しい胸の内は
誰よりも大きかったんじゃないかなぁ?)
【スカイ(サラ・ポーリー)】…娘として、(異母)兄妹(?)として
ふたりの男の心を温かく静かに解く
【アンバー(フェアルーザ・バーク)】…自己主張が強い今どきの
女性でありながらも「アール」の良き理解者である
個人的には「父」と「息子」のビミョ~な関係に興味があった。
父親の存在を認めようとしたくない!
「アール」の抱いた感情がすごくよくわかる…(似た環境にあったり
したもので…エヘ)
んでもって、そこで虚勢を張る姿(大暴れするシーンなんかね)を
どことなく自分の姿にダブらせてみたり…
でも、やっぱ「男」って弱い生き物なのです…トホホ
「男」と「女」。「父」と「母」。「親」と「子」。「兄」と「妹」。
この様々な視点(ファインダー)を通して、絡まりあった糸がゆっくり
と解き解されていく様が優しく心地好いのだ!ジ~ン
【サム】と【ヴェンダース】は、現代アメリカが遠く置き忘れてしまった
「家族」の姿を、この作品を通して語りたかったんじゃないのかなぁ?
勝手な想像ですが…なは
脇を固める男優さんたちもいい味出してくれてました。
ハワードを追う男「サター」…ティム・ロス(髭剃りのシーンが爆笑)
牧場の老人…ジェームス・ギャモン(お惚け具合が最高)
映画監督…ジョージ・ケネディ(存在感ありっす)
全編を通して描き出される映像は「西部」を映画的にと~っても
キレイに魅せてくれているのに感動っす。うむ
また、本作では劇中劇的な演出がある(映画撮影ですね)。
その事からなのかハリウッド・ライクな撮影技術を小ネタとして(?)
惜しみなく使用していたのが面白かったなぁ!
フィルターと使った昼間の「夜間撮影」だったり、運転シーンでの
ブルー(最近はグリーンらしい)シートでの合成や、ホテルの窓の
合成シーン、固定カメラの長取り→早送り、ソファを軸にした回転
撮影に小雨がパラリ、おまけにガラス張りの車を走らせたり…
これでもかっ!なオンパレードに笑うしかなかった…たはは
そして、本作でも【ヴェンダース】監督は音楽に拘ってましたなぁ♪
音楽は【T・ボーン・バーネット】が担当。
ブルースを基本としたルーツ・ミュージックが全編でいい味でした。
(参加メンバーもマーク・リボーやジム・ケルトナーと豪華っす♪)
「アール」が路上で即興的に創った曲。
最初は「イカにも…」な超マイナー・コードによる不穏な曲(ジャー
マン・ロックのような調べっす)が…あらまぁ~不思議!?
メジャーに変調させるとカントリー曲に大変身!!
また「Don't come knocking」も同じやり方でこうも違うのかぁ?な
展開には、これまた笑うしかなかったのだぁハハ
ちなみにエンディングで【U2のボノ】と【ザ・コアーズのアンドレア
・コアー】のふたりが歌っていたようですな。これビックリ!
でも、サントラは存在しません悪しからず…って残念。ショボン
「帰ってきた名コンビ、アメリカを語る」
5/10(水)鑑賞
■やっとこ、やっとこ繰り出してぇ~。
って、慌てないと今週末(金曜)に終わっちゃう~だったので、
かなり焦りモードで劇場へGO。
なんとも、すんばらしいコンビの再会に胸は歓喜に踊る♪ルン
そう!「パリ・テキサス」以来20年ぶりとなる、二人の再会は
個人的には非常に喜ばしい限りなのですなぁ。ふむ
ヴェンダース監督を始めて体感したのがこの映画だった…
(でも、彼の作品で"いちばん"は…「都会のアリス」っす!ハイ)
その後、「ベルリン 天使の詩」で再び衝撃を受け、そのまま
彼の作品に陶酔していってしまったんです…思い出すなぁ
『アメリカ、家族のある風景(Don't come knocking/05/米)』かつては西部劇のスター俳優として名を馳せたのが【ハワード・
スペンス(サム・シェパード)】。
様々なスキャンダルの果て、今はすっかり落ちぶれてしまった
ハワードは、新作の撮影中にも関わらず、突然の失踪(?)。
撮影現場は大わらわ…さぁ~大変だ!彼は一体何処へ…?
そんな現場の騒ぎなんて何処吹く風のハワードは30年ぶりに
母親(エヴァ・マリー・セイント)のもとへ。
そこで、彼の知らなかった事実を母親の口から知らされることに。
「あなたの子供を身籠った女性から連絡があったのよ」。
「はぁ~!?」今更の事実(?)に驚愕するハワードは、それを
確かめるためにモンタナへ車を走らせることにしたのだった…
いやはや、これまた素晴らしい作品を世に送り出してくれました。
荒涼とした大地が拡がる「西部アメリカ」。
舞台は「パリ・テキサス」と同一のシチュエーションでありながらも
【ヴェンダース】監督は、また違った魅力を輝かせてくれたのです。
主演&脚本と一人二役をこなしてくれたが【サム・シェパード】。
この二人が織り成し、創り上げられた世界。
それは現代社会の中で忘れてはいけない『家族の絆』なのだぁ。
「パリ~」では妻に去られた男が息子を置き去りにし…
「アメリカ~」では子供の存在に気付かずに歳を重ねた…
走り続けた未熟な一人の男が、走ることに疲れてしまいフッと
自分の歩んできた道を振り返る…
その足跡は、荒涼とした大地を駆け抜けたが如く、砂ぼこりに
紛れて見る陰もなかったのだった…
しかし、そこには彼の通ってきた道が間違いなく存在する。
それは「子供」という形として今も尚息づいているのだから…
この映画での大きなファクターに「女性」の存在がある!
虚勢を張ってはいても、いつもどこかオドオドし、自分の感情を
表に出そうとしない「男」の姿。
それは【ハワード】然り【アール(ガブリエル・マン)】然りである。
そんな男たちを、大きな眼差しで見守り支えていたのが…
4人の女性たちなのである。
【ハワードの母】…父親への威厳を称えつつ、母親として息子を
大きな愛で包み込む
【ドリーン(ジェシカ・ラング)】…女性として母親として二人の男を
時に激しく、時にやさしく受け止め見守る
(個人的には、一番良かったかもしれない…ひとりの女としての
葛藤があり、母親としての葛藤があり…切ない苦しい胸の内は
誰よりも大きかったんじゃないかなぁ?)
【スカイ(サラ・ポーリー)】…娘として、(異母)兄妹(?)として
ふたりの男の心を温かく静かに解く
【アンバー(フェアルーザ・バーク)】…自己主張が強い今どきの
女性でありながらも「アール」の良き理解者である
個人的には「父」と「息子」のビミョ~な関係に興味があった。
父親の存在を認めようとしたくない!
「アール」の抱いた感情がすごくよくわかる…(似た環境にあったり
したもので…エヘ)
んでもって、そこで虚勢を張る姿(大暴れするシーンなんかね)を
どことなく自分の姿にダブらせてみたり…
でも、やっぱ「男」って弱い生き物なのです…トホホ
「男」と「女」。「父」と「母」。「親」と「子」。「兄」と「妹」。
この様々な視点(ファインダー)を通して、絡まりあった糸がゆっくり
と解き解されていく様が優しく心地好いのだ!ジ~ン
【サム】と【ヴェンダース】は、現代アメリカが遠く置き忘れてしまった
「家族」の姿を、この作品を通して語りたかったんじゃないのかなぁ?
勝手な想像ですが…なは
脇を固める男優さんたちもいい味出してくれてました。
ハワードを追う男「サター」…ティム・ロス(髭剃りのシーンが爆笑)
牧場の老人…ジェームス・ギャモン(お惚け具合が最高)
映画監督…ジョージ・ケネディ(存在感ありっす)
全編を通して描き出される映像は「西部」を映画的にと~っても
キレイに魅せてくれているのに感動っす。うむ
また、本作では劇中劇的な演出がある(映画撮影ですね)。
その事からなのかハリウッド・ライクな撮影技術を小ネタとして(?)
惜しみなく使用していたのが面白かったなぁ!
フィルターと使った昼間の「夜間撮影」だったり、運転シーンでの
ブルー(最近はグリーンらしい)シートでの合成や、ホテルの窓の
合成シーン、固定カメラの長取り→早送り、ソファを軸にした回転
撮影に小雨がパラリ、おまけにガラス張りの車を走らせたり…
これでもかっ!なオンパレードに笑うしかなかった…たはは
そして、本作でも【ヴェンダース】監督は音楽に拘ってましたなぁ♪
音楽は【T・ボーン・バーネット】が担当。
ブルースを基本としたルーツ・ミュージックが全編でいい味でした。
(参加メンバーもマーク・リボーやジム・ケルトナーと豪華っす♪)
「アール」が路上で即興的に創った曲。
最初は「イカにも…」な超マイナー・コードによる不穏な曲(ジャー
マン・ロックのような調べっす)が…あらまぁ~不思議!?
メジャーに変調させるとカントリー曲に大変身!!
また「Don't come knocking」も同じやり方でこうも違うのかぁ?な
展開には、これまた笑うしかなかったのだぁハハ
ちなみにエンディングで【U2のボノ】と【ザ・コアーズのアンドレア
・コアー】のふたりが歌っていたようですな。これビックリ!
でも、サントラは存在しません悪しからず…って残念。ショボン
この記事へのコメント
TB、コメントをありがとうございました。
間に合って良かったですね!!
うっかり流してしまったら、激しく後悔すると思いますー
でで、映画ですけれど、、男はさ迷ったりオロオロしたり(←息子ね)しているけれど、女性の方はどーんと構えて男を叱咤激励?しているような気が致しました。笑
ワタシは、サラ・ポーリーが特に印象的でしたデス。
最後の言葉にはぐっと来ちゃいましたよん。
間に合ってよかったっす!って言うか間に合わせましたよん。うむ
激しく後悔することなく済んで…ホッ
ラストの銀幕での勇ましい姿とは裏腹な男の脆さ、それを支える女性の福与かさ…孫悟空のように手のひらの上で踊っているのですぅ(?)。なは
そうそう、サラ・ポーリーは言わずともいい役でしたぁ。うんうん
お返事遅くなってすみません・・・。
この作品に描かれている男と女というものが
ホントに強く印象に残っています。
そうそう!そういえば、これにティム・ロスが
出てたんですよね!彼の存在感はさりげなくすごかったなあ!!
あとはね、やっぱジェシカ・ラングが良かった!
ああいうたくましくて、どこか繊細な女性、
ホントに憧れます。
銀幕の中の勇ましい姿とは裏腹な男の弱さ。また寄り添い慕う姿とは裏腹な女性の強さとやさしさ。ある意味シュールな展開なのに「家族の温もり」ってのが心に沁みるいい作品でしたよね!
(と言うか、一度で納得できなかったので・・・^^;)
それから、先日オールナイトでヴィム・ヴェンダース監督を見てきました。
表参道ヒルズで行われた写真展のため、ご夫婦で来日されたそうです。その後、写真展も見てきましたが、素晴らしかったですよ。
オールナイトでは挨拶に加え、30~40分ほどのトークがあって、ユーモアたっぷりに質疑に応えてくれたのが楽しかったです。
っと、ヴェンダース作品のオールナイトといい、写真展といい…いいないいなぁ~羨ましいなぁ
直接、お目にかかれるなんてのは…ウッキ~ってな気持ちになっちゃうよぉ。オロロン(TOT)
こういうときに地方であることを悔やみます…ぅぅぅ