FUN … 『ホテル・ルワンダ』

【enjoy weekend vol.2】

「作り与えられた定めに翻弄し、迷走する…」

3/31(金)鑑賞
■昨晩、やっとのことで重い腰を上げて観てまいりました…


画像          『ホテル・ルワンダ
(原題:Hotel Rwanda /2004/南アフリカ・イギリス・イタリア)』


1994年、アフリカはルワンダにて起こった世界的大事件。

          「ルワンダ大虐殺
              ↑
(これって、仙台市が壊滅する数字だったり…
                 100日で100万人殺害…ゾゾォ~)

画像それを題材として、実在した人物【ポール・レセサバギナ(ドン・
チードル)】の「家族を守る」と言う一途な想いが、果ては多くの
人命(約1200名)を救うこととなった、奇跡の物語である。
                (これ、ご本人とドンの2ショットね→)

この物語に於ける、大きなポイントは「種族」である。
そして、ここに登場するのは「フツ族」と「ツチ族」の二種族。

では、この二種族が全く異なる習性・習慣・風俗・風情なのか?

正直、自分が客観的に観た場合でも、区別はつけ難い…
が、映画の中では視覚的に多少の区別はしていたみたい。ふむ

じゃあ~、何が違うのさぁ!?教えてくれよぅ~。なのである。

      これは、戦争の落とした産物である。

第一次世界大戦終了時に、国連からの褒美として「ベルギー」が
この国を譲り受ける。
それを統治する事となった「ベルギー」は国を分断させるべくして
人種の「壁」を設けることとなる。
では、何故「ベルギー」は国の分裂を望んだのか?

日本の政治を考えると自ずとお分かりになるかと思う…

対立候補があることによって、民主主義という【傘】を着せることが
出来るから。
そして「主」となるモノに傘を着せるのが「影(ベルギー)」であれば
国は取り合えず丸く治まる。と考えたのが逆手になった…
結果、「影」は「副」に傘を着せることとなったのだ…
それが、更なる「民族」の分裂を招く事となったのは言う間でもない。

この手の「人種問題」ってのは何処に行っても後を絶たない…
日本だって、「隣人」はいつもいつの日も睨み合ってるではないか!

これだって、戦争の産み出した異物でしかないのではなかろうか?

しかし、その異物で汚れた尻を拭き取ることもせず。
さらに、さらにと垂れ流しては汚し続ける…大国。
肥えた豚は尻に手が回らぬほどに腹が痞えてしまったのだろう…


っと、先ずはこの辺にしておいて映画の話にも戻ろう。

映画が始まってからというもの、何故か心拍数が高い…
ドクドクドクドク…鼓動が高鳴り続ける…ドクドクドクドク…瞳孔が
カッと見開いてる感じがする…

冒頭、何気に始まってはいるものの何故か安堵感がない。
そわそわしている気がして、妙に落ち着かないのだ。

それはやはり、始めるや否やの「緊迫感」が空気の中に漂ってる。
心の置き所がなく、右へ左へとおどおどしながらウロウロしてる。

その後も、どうにもこうにも正視し続けるのが辛いくらい…

不謹慎ではあるが、虐殺のため群れる人々とみていると…
わらわらと居るは居るは…これって「ゾンビ」より怖いかも!?
なんて事が脳裏を過ぎりった瞬間…鳥肌が…ひぇ~

これでもか!これでもかっ!!ってなくらいに精神的に追い詰める。
(映画では追い詰められてるんだけどね…)

ラストでの、無事を確認できた時の安堵感。がある筈なのに…
逆に追われる立場になった人々をみて…虚しさが込上げる。

家族を愛する事!ただ、それだけの単純なことなのに…
それが、いつしかその場に居合わせた人々への愛へと変わる。
本人が気付かぬうちに…しんしんと降積もるが如く…


正直、この映画は決して「映画」としてのクオリティは高くない!
が、「作品」としては非常に質が高い!!

コマの繋ぎであったり、セットのつくり、映像の合成、等々…
今では「…」なものもあったのは確か。ではある…が、それが全く
持って苦にならない説得力が根底にある。

物語のベースとなるべく核(脚本)が実によく出来ている!!

やっぱり、今年のアカデミー賞でもそうだったが「脚本」が◎なのは
どんなに荒削りでも、逆にそれを魅力に変える力を持っている。

本作でも、実感せざるを得ないのであった…うむ

この映画を、支えているのには役者さんたちの力量もある。
「クラッシュ」「オーシャンズ11&12」での【ドン・チードル】を筆頭とし、
「堕天使のパスポート」「イーオン・フラックス」の【ソフィー・オコネドー
(これが「イーオン~」とは全くの別人でビックリ!)。
また、どうにも頼りなさが似合う【ニック・ノルティ】が久々だったり。
最後まで気付かなかったのが「ウォーク・ザ・ライン」の【ホアキン・
フェニックス
】がカメラマン役(エンド・ロールが出るまでわかりまへん
でしたぁハハ)だったりして。

画像また、エンド・ロールで流れた【MILLION VOICES/Wycliff Jean】が
なんとも意味深な内容なのも◎
その他、挿入曲(ジャム&ルイス書き下ろしなんかもありッス)もいい
感じでしたなぁ♪うんうん

《曲目》
01.MAMA ARARIRA(Afro Celt Sound System-Dorothee Munyaneza)
02.MWALI WE!(Dorothee & Ben Munyaneza)
03.MILLION VOICES(Wycliff Jean)
04.INTERHAMWE ATTACK(Rupert Gregson-William)
05.NOBODY CARES(Deborah Cox)
06.UMQOMBOTH(Yvonne Chaka Chaka)
07.THE ROAD TO EXILE(Afro Celt Sound System)
08.WHISPERED SONG
09.FINALE(Andrea Guerra)
10.AMBUSH(Rupert Gregson-William)
11.NE ME LAISSE PAS SEULE ICI(Tilly Key)
12.MWARISIGARAMAHORA(Isonga)
13.OLUGENDO LW’E BULAYA(Benard Kabanda)
14.CHILDREN FOUND(Andrea Guera)
15.ICYBO


最後に、本作「ホテル・ルワンダ」をここ日本に迎えるべく、多大なる
尽力をされた方があったのはご承知のことですよね!?
(今回の配給会社に就職されたとか聞いていますが。)

まさに【ポール】のとった行動に似ていませんか?

彼(両者)の一途な想いが、世の中を動かしたんですよ!
ね!ね!そう思いません!?

やれば出来る!想いはいつの日か伝わる!死ぬ気でやれば!!
(でも、死んじゃダメですけどね!って当たり前か…テヘ)

さぁ~、明日からまたガムバルぞぉ~い。うぉーっ!!!






ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

隣の評論家
2006年04月02日 10:33
こんにちわ。ご覧になりましたねぇぇぇぇぇ。
この作品は、今のところ暫定ベスト1です。この熱い想いを超える作品に出逢えるのはいつだろう?ムフフ。
来週、もう1度観に行く予定でいます。2度目はどういう想いが込み上げてくるのか、今から楽しみにしております。
ちなみに。「ナイト・ウォッチ」の記事、大変参考になりましたよ!宣伝の仕方も相当マズイので、けなす声が聞こえてくる事を予想していたので、喜ばしい内容でした。ちなみに、1つ気になった点があるんです。セリフが英語だったのに、ラストの方でロシア語に変わっていたのは勘違いでしょうか?アレって、少年の選択によって世界が変わり始めるみたいな事なのでしょうか?集中力が足りなかっただけかもしれないので、観た人の意見が聞きたくて...。
purple in sato
2006年04月02日 12:42
■隣の評論家さん。どうもぉぉぉぉぉ!
ルワンダに嵌ると抜け出すまでは暫くは
掛かるかも知れまへんなぁ…ムフ
再度の鑑賞って捉え方が大きく変わって
くることもあるから不思議ですよね。
でも、本作ではきっとより多くの得るもの
があるんじゃないのかなぁ!?
鑑賞後の記事を楽しみにしちょりまっせぇ!

「ナイト・ウォッチ」の言葉について…
冒頭から英語字幕とはビミョ~に違った
台詞回しになっていたり、要所要所でも
ロシア語になっていたり、かなり言語に
関するネタが仕込まれておるように思え
ますです。
世界に向けて第一外国語の「英語」という
使い方とは違うのは確かではないかと!?

この辺は、第二章から徐々に明らかに
なっていきそう…

あまりに怪しさが漂いすぎてて…
ジュネのような欧州の映像センスが薫る
ダークさが好きっすぅフフ
2006年04月04日 01:26
こんばんは。TB・コメントありがとうございました。しかし、こうやって映画化されることによってポールの勇気を知ること、ルワンダの実情を知ることができて良かったです。確かに傍観者であることには変わりないのですが。
ドン・チードルはいい感じでした。ソフィー・オコネドー。う~ん「イーオン~」の下の手をまた思い出してしまった・・
睦月
2006年04月04日 12:25
こんにちわ。ご覧になったんですね。良かった!これは少しでも多くの人に見て欲しい作品だったので・・・。
睦月もね、観ながらにずっと心臓の鼓動が早いわ、涙腺は緩みっぱなしなのに、緊迫してるわ・・・もうわけがわからない状態に陥っていました。すごい作品です。
いまだにこの作品を上手く言葉に出来る自信はありません。・・・すごいです。
purple in sato
2006年04月04日 22:50
■CINECHANさん、こんばんはぁ。
ソフィーの下の「手」…不気味です…
しかし、同一人物だなんて…不思議だぁ!?
世界の実情を知る。それだけでも有意義な
ことなのでしょうね。うんうん

■睦月さん、こんばんはぁ。
この映画もまた、沢山の人に足を運んで
欲しい作品ですよねぇ。うむ
でも、地元では今週で終わりっす…涙
まぁ~、この映画には余計な言葉は必要
ないのかもしれません…ね。

この記事へのトラックバック

  • ブログのトラックバックセンター

    Excerpt: FUN×5~五つの楽(fun)を探して~様トラックバック、ありがとうございました。blolog〔ブロログ〕では、カテゴリー別にトラックバックを募集中です。他のカテゴリーへも、お気軽にトラックバックして.. Weblog: blolog〔ブロログ〕 racked: 2006-04-01 02:58
  • ホテル・ルワンダ

    Excerpt: イギリス&イタリア&南アフリカ合作 監督:テリー・ジョージ 出演:ドン・チードル     ソフィー・オコネドー     ホアキン・フェニックス     ニック・ノルティ 1994年.. Weblog: Saturday In The Park racked: 2006-04-01 11:50
  • ホテル・ルワンダ

    Excerpt: 「ホテル・ルワンダ」HOTEL RWANDA / 製作:2004年、カナダ=イギ Weblog: 映画通の部屋 racked: 2006-04-02 10:23
  • ルワンダの話を聞いてくれ

    Excerpt: 25「ホテル・ルワンダ」(南アフリカ・イギリス・イタリア)  ほんの10年ちょっと前の1994年、アフリカのルワンダではフツ族とツチ族の民族間の争いが激化していた。国連の働きで和平協定が結ばれたはず.. Weblog: CINECHANの映画感想 racked: 2006-04-04 01:19
  • 映画「ホテル・ルワンダ」

    Excerpt: 原題:Hotel Rwanda 1994年、アフリカはルワンダで民族の対立による大量虐殺の嵐が吹き荒れるなか、逃げまどう人々をホテル"ミル・コリン"にかくまう支配人の物語。 .. Weblog: 茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~ racked: 2006-04-04 01:33
  • ホテル・ルワンダ

    Excerpt: 【映画的カリスマ指数】★★★★★  とにかく観てください。 Weblog: カリスマ映画論 racked: 2006-04-05 02:05
  • ホテル・ルワンダ/テリー・ジョージ

    Excerpt: 1994年のフツ族によるツチ族の大量虐殺は、過去のことと呼べるほど昔のことではありません。人類にとって教訓とすべき大きな事件だったと思います。その中で、1200人もの命を救った実在のホテルマンの話です.. Weblog: 文学な?ブログ racked: 2006-06-21 02:02
  • ホテル・ルワンダ

    Excerpt: 製作年度 2004年 製作国 イギリス/イタリア/南アフリカ 上映時間 122分 監督 テリー・ジョージ 製作総指揮 ハル・サドフ 、マーティン・カッツ 脚本 テリー・ジョージ.. Weblog: タクシードライバー耕作のDVD映画日誌 racked: 2006-08-28 10:31
  • ホテル・ルワンダ

    Excerpt: 深く痛い悲しみの中でも,愛する気持ちは決して消えない。 Weblog: Akira's VOICE racked: 2006-08-31 12:24
  • 映画鑑賞感想文『ホテル・ルワンダ』

    Excerpt: さるおです。 『HOTEL RWANDA/ホテル・ルワンダ』を観たよ。 監督・製作・脚本は『IN THE NAME OF THE FATHER/父の祈りを』のテリー・ジョージ(Terry George.. Weblog: さるおの日刊ヨタばなし★スターメンバー racked: 2006-09-21 01:48